FXの「売りから入る」ってどういうこと? 小学3年生にもわかるよう解説してみた

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こんにちは、FX SQUARE編集長の星野です。

皆さん、元気にトレードしてますか?

今回は、FXの初心者さんが「ややこしい!」と引っかかりやすい、「売りから入る取引」の仕組みをわかりやすく解説してみようと思います。

この「売りから入る取引」は、「ショート」や「空売り」と呼ばれますが、記事内では最も使われることの多いショートという呼び方を使って解説していきますね。

正直、ショートがどういう仕組みなのかわかっていなくても、取引画面で「Sell」ボタンを押せば「売りから入る取引」を始めることはできます。ただ、実際にどういうことが起きているのかわからないままトレードするのが気持ち悪いと感じる人もいるでしょう。モヤモヤが残っているうちは先に進めないという慎重派の人もいるかもしれません。

今回はそんな人たちに向けた内容になっています。

しっかりついてきてくださいね。

何で持っていない通貨を売れるの? 私、ドルなんて一切持ってないんだけど

FXのショートがよくわからないという人の中には、「何でドルやユーロを持っていないのに売ることができるんだろう」と思う人もいると思います。

その答えは簡単で、FX業者から借りて売っているからです。

私たちの口座に円しか入っていなくても、それを元手にFX業者からドルやユーロなどの外貨を借りれば、売りから取引を始めることができます。

もちろん、借りたものはいずれ返さなければいけないので、後で売ったのと同額の外貨を買い戻し、それをFX業者に返します。これでFX業者との貸し借りはゼロ。売り買いをする中で利益が出ていれば、あなたはそれをそのまま貰うことができます。

何でショートで利益や損失が生まれるの?

いくらFX業者から外貨を借りて売ったとしても、それとまた買い戻してFX業者に返したら利益にならないのでは? と思う人もいると思います。

でも、ちゃんと利益はでます。
それをわかりやすくするためにちょっとゲスい例え話を用意してみました。

ゲームソフトで「売りから入る」

t image by flickr

A君は、B君にゲームソフトを借りました。それは最新のゲームソフトで、中古屋で価格を確認すると、とても高い値がついていました。

お金に目がくらんだA君は、ほんの出来心からそのゲームを中古ゲーム屋に売ってしまいました。その「売り」により、A君は4,000円の利益を得ました。

しかし、A君が売ったゲームは借り物です。借り物だということは、いずれ返さなければいけません。

と、思いつつも機会に恵まれず、そのまま2年の歳月が流れました。ある時A君が例の中古ゲーム屋に行くと、B君から借りたゲームが2,000円まで値下がりしていました。A君はそれを「買い戻し」、適当な言い訳を添えてB君に返却しました。

…。

だいぶゲスい内容ですが、FXのショートは、おおまかにいうとこのような仕組みになっています。借りて→売って→買い戻して→返すという仕組みです。

この一連の貸し借り売買の中で、A君は2,000円の利益を得ました。でも、B君にはちゃんと同じゲームを返しています。なぜ一度売ったゲームソフトを買い戻し、プラマイゼロの形を作ったのに利益を出せたのでしょう。

それは、ゲームソフトの価値が変動したからです。

ゲームソフトの値段が高い時に売って、低くなった時に買い戻した。この売買の中に生まれたゲームソフトの値段差が、A君の利益になったというわけです。

もちろん、ゲームソフトになんらかのプレミアが付き、ゲームソフトの値段が売った時より高騰してしまえば、逆にA君は損してしまうことになります。

FXが下落相場でも稼げるのは、ショートがこのようなメカニズムになっているからです。ロング(買って売る取引)と真逆ですね。

ゲームソフトの価値と同様に、通貨の価値は常に変動しています。むしろもっと激しく変動しています。だからごく短い期間で売買しても、利益を得ることができるのです。

もしかすると、「人から借りたものを売るなんて!」と思う人もいるかもしれませんが、上のA君の話はあくまで例え話。それに、A君はB君に内緒でゲームソフトを売りましたが、FXのショートはちゃんとFX業者の承認の元で行う取引なので、何の問題もありません。

もう少し具体的な例で

上のA君の話は抽象的な例なので、もう少し具体的な例を出してみようと思います。

たとえばあなたが1ドル=100円の時に100ドルをFX業者から借り、売ったとします。1ドル=100円の時の100ドルなので、あなたは一時的に100 × 100 = 10,000円分の利益を得ることになります。

その後、あなたの予想通りに相場が動き、1ドル=99円まで下がったとします。ここであなたは先ほど売った100ドルを買い戻します。1ドルが99円まで下がったということは、100ドルを買い戻す為にかかる値段は99 × 100 = 9,900円です。

売った時の値段と、買い戻した時の値段に差がでましたね。このショートであなたが得た利益は以下のように計算すれば求められます。

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逆に、売った時の値段より買い戻した時の値段が高くなると、あなたは損をすることになります。

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この時はショートではなくロングで入った方がよかったということになりますね(結果論ですが)。

取引が終わった後、あなたが借りた100ドルは自動でFX業者に返されますが、この時返すのはあくまで100ドルです。借りた分をきちんと返せば、その時の100ドルの価値がどれくらいかということはFX業者は気にしません。

以上がFXのショートのおおまかな流れになります。

まとめ

今回はFXのショートについて書いてきました。

実は、こういう仕組みになっていたんですね。

FXを始めて間もないうちはややこしく、わかりにくく感じるかもしれません。しかし実際にショートでエントリーしてみれば、ややこしく考えることなく、ロングと同じ感覚で取引できることがわかるとおもいます。

相場が「上がる兆しがあったら買い」、「下がる兆しがあったら売り」と、どちらでもエントリーできるのがFXの強みでもあります。しかし、無駄にエントリーしすぎてポジポジ病にならないように、慎重なトレードを心がけてくださいね!